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優依の独り言
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Twin Rose改め
薔薇薔薇改めTwin Roseを楽しみにしてくださってありがとうございます。



当初、ゲームシナリオ通りに進めていく予定でしたが管理人の実力不足により、ゲームシナリオとオリジナルを交えてお送りしたいと思います。



Twin Roseの設定は変わっていません。



ネロと黒ネロは女の子で双子。

キリエは男性でキリア



一応R16とします。



タイトルは考え中です・・・
 スパーダの息子なんて、何処から漏れた情報だと───脳裏に浮かぶのはレディしかいなくて、ダンテはため息をついた。

 なんでも、スパーダが領主を務めていて?数百年たった今も信仰している都市があるらしい。悪魔が頻繁に街を襲ってきて、魔剣教団という騎士隊があるが歯が立たない、と。

 レディが持ち掛けてきた話はいつも怪しいが、悪魔狩りの依頼なのは本当のようだった。てっきりレディも一緒かと思ったら───「私は別件があるから」───と、道案内もそこそこに別れた。



海に囲まれた城塞都市フォルトゥナ。



 一体どんな悪魔が現れるのかと・・・ダンテは笑みを浮かべてパンドラを担ぎ直した。

 夕暮れ時。

 街に入ると、何故だか人影が少ない。記憶を辿るように唸りつつ建物の屋上へ軽々飛び上がると、奥の方に美しいステンドグラスを見つけた。

 レディの話によれば今日は魔剣祭という日らしく、スパーダを崇拝するのだそうだ。そして、街人は劇場に集まり、聖歌を聞き、お偉いさんの話を聞く───なんとも退屈な祭だと、聞いただけで拒絶反応が出そうだった。



 ただ、依頼人がいるのはそこだと。

 建物の屋上伝いに向かおうとしたダンテが何かを見つけて足を止めた。



「───」



 スケアクロウの集団。退屈な祭の前に身体をほぐすか、とリベリオンに手を掛けるが、止めた。

 悪魔の前に少女が立ちはだかった。赤いパーカーに焦げ茶の短パン。紺のコートを空気に揺らして彼女は走っていたが、足を止めてスケアクロウを睨み付ける。

 あれは殺る気だと。微かに感じる異質な気配は彼女からだろうか。片腕を吊り下げているにも関わらず、絶妙なバランス感覚でスケアクロウの鎌を避け───それを奪って自分の武器のように扱う戦闘センスは見ていて楽しかった。
 ただ、短パンの上から太股に巻かれたベルトはおそらくホルスター。つまり銃器を所持していうはずなのに、少女は抜かなかった。至近距離で多勢を相手にするには不利とわかってのことか。

 時折気にするかのように劇場の方を見る仕種に、向かう方向が同じなのかと思う。

 すでに祭は始まっている。

 それでもそんなことは関係のないスケアクロウは襲い掛かり、けれど錆びた鎌に次々と身体を潰されて行く。その度に汚い体液が飛び散り、少女の眉が潜められる。それが手につくと必要以上に嫌がり、コートで拭うのも嫌なのか、壁に擦り付けたりしていた。

 汚い液体を撒き散らしながらあっという間に悪魔を倒した少女は劇場に向かってひた走る。

 ダンテ屋上から屋上へと飛び乗り、後を追うように同じ方向へと進んだ。







 聖歌が終わる頃。ダンテは静かに劇場に入り、端で壁に持たれて眺めていた。

 歌姫・・・かと思えば綺麗な顔立ちの男だった。聖母のような柔らかい微笑みを観衆に向け、男とは思えない高らかな声を奏でた。
 民の歓声に包まれる中、歌姫が何かを見つけてまた違う笑みを浮かべてた視線を追うと、さっきの少女が肩を揺らして座っていた。

 恋人───なのだろうか。

 そして、客席よりもステージに近い所に立っていたオールバックのちょび髭の男がダンテに気づき、少女に何かを伝えるとダンテに歩み寄った。



「───ダンテ様、ですね」

「あんたが依頼人か」

「フォルトゥナ魔剣教団団長のクレドです」

 彼はぴくりとも笑わない。けれど、ダンテを見つめる瞳は尊敬に満ちていた。





 教団本部へと案内されたダンテは豪華な客室に通され、待つこと数分。

「俺一人でできるって言っただろ!?」

「騒ぐな!スパーダのご子息に失礼な口を利くんじゃないぞ?」

 扉の前でのやり取りが聞こえる。先程のクレドともう一人。喧騒は大して気にも止めないが、スパーダのご子息、なんてのはどうにもくすぐったい。

 俺は父ほど人を愛していない。父の意志は受け継いではいるが、それ異常に悪魔をとの戦闘が楽しいだけだ。

と。

 

 扉がノックされ、ダンテが軽く答えると扉は静かに開いた。

 入ってきたのはクレドと・・・あの少女だった。妙に機嫌が悪そうなのは、何故か。ダンテを一瞥すると視線を逸らした。

「お待たせして申し訳ない」

「そうだな。酒と美女がいれば文句はないが」

「・・・」

「それで、用件は」

 クレドの表情がなんとも言えない色に染まったのはちょっと面白かった。冗談ではないが、冗談とも取れない真面目な人間らしい。少女はダンテを睨んだが、またすぐ視線を逸らした。

 気分を変えるためか、こほん、と咳ばらいすると、クレドは一枚の紙を差し出した。迷わずそれを手にしたダンテは、微かに目を見開いた。

「───閻魔刀、か?」




 という感じで始めたいと思い・・・っぎゃ~す!黒ネロのくの字も出てなかった、よ・・・
というわけで、次回は黒ネロのR指定かな・・・?

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