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優依の独り言
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失
15年。 私がまだ小学生の時から、ずっとうちにいる白い犬。 ミナは六月に来たから水無月のミナと名づけました。 15年って、長生きですよね。 今年になってから元気をなくしてったミナは、ご飯もろくに食べられず、少しずつやせ衰えていきました。 ミナは外犬で、室内に猫がいるので、私はあまり構うことはありませんでした。
それでも時々散歩にいったり、ドッグフードをあげたり。 洗ってあげたり。元気よく飛びついてくるミナは可愛かった。 小食になって、やせて、散歩に行っても足はふらふらで、帰ろうとしたときにはもう動けなくて抱きかかえて帰ることが増えていました。 年も年なので、この夏は室内に寝かせよう、と母が提案して、北側の部屋に寝かせていました。 体力もなくなっていたので、その場から動かないミナに水をあげたり、ドッグフードを与えたりしていました。 暑さから解放されたのか、ご飯もよく食べて、水もたくさん飲んで、立ち上がって散歩に行くようになって・・・。 それが、今日。 夕方ごろからまったく動かなくなって、呼吸は浅くなってました。 アバラが浮き出る体を撫で、頭を撫で。 きつく閉じた口に、水分を無理矢理流し込んで、でも飲まなくて。 頭を撫でると、目を瞬きさせて、反応はあるようでした。 「もうお別れが近いね」 と母が呟いた途端に、鼻がぐずぐずして、俯いていた私の視界・・・メガネに水溜りが一つ。 ミナを心配しつつ夕飯を作り、しばし自室ですごしていたら、母が私を呼んで。とたんに私はミナの元へ急ぎました。 閉じていた口が開き、呼吸が浅く速くなっていて。 私たちの呼ぶ声にも反応が薄れいきました。 父が帰ってきて、三人でミナを見守っていると、もうミナの呼吸はおかしくなっていて、止まったかと思えば大きく息を吸うんです。 それを何度も何度も繰り返して。 私は声をかけることも出来ず、鼻水をたらしながら、絶対看取るつもりでじっとそこに座っていました。 口が開き、垂れていた舌が引っ込んで、二、三回痙攣したかと思うと、ミナはもう、動かなくなりました。 最後には大きく開いた目と口を閉じてやって、そっと体と頭を撫でて。 心の中でお別れを・・・ お別れは、明日霊園に連れて行く時にします。 今日は、この家で、ゆっくり天に昇ってくれればいいなと思います。 今まで、常に犬や猫を飼っていた我が家にとっては、この別れは珍しいものではありません。 それでも、一緒に過ごしてきた者がいなくなるのはとても悲しくて。 ちー(犬)、プリン(犬)、ジュン(猫)が死んだ時、なんだか泣くのが恥ずかしくて親に隠れて泣いていましたが、今日は親の前だろうが、甥の前だろうが、泣きました。 泣くことは、恥ずかしいことでも悪いことでもないから。 思わず、まだ生きている猫を抱きしめて、抱きしめて。 甥が 「ミナに手紙を書く」 といい出したので、もちろん賛成しました。私は猫を抱きしめて、震える声で 「書いてあげな」 としかいえませんでした。 ミナは我が家にいて幸せだっただろうか。 うちにいて良かったのだろうか。 老衰とはいえ、苦しんでないか。 ちゃんと、天に昇れるか。 そんなことを考えながら、もう動かない体を撫でて、冥福を祈ります。 ありがとう、ミナ。 世話は母にまかせっぱなしで、私はなんにもしてあげられなかったけど。 ミナが飛びついてくるの、すごく嬉しかったよ。 安らかに、眠ってね。 見守っててね。 さよなら。うちの子でいてくれて、ありがとう。 またね。 涙が止まらなくて、止まらなくて。 こんなに悲しいけれど、健在の猫五匹もそのうち順番に、逝ってしまうのだけど。 それでも、動物といたい。 触れ合っていたい。 大切に。大事に。 精一杯の愛情を持って。 PR | カレンダー
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