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優依の独り言
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新説黒に挫折。
絵茶ログUP贈れてます!明日、絵茶始める前にはなんとか・・・!!
ア、告知も出してない!!仕事遅くてすいません!!


新説黒を目指してみたつもりですが。
私では力不足でした。
もう叶斗さんに委ねるしかない!!
書き逃げします。

続きからどうぞ。
「アンタ、誰」

 
 なんだか暇で仕方が無い。
 ダンテとネロが来る気配はない。
 いつもいつもこの暇を持て余して、どう過ごすか悩む。
 腕を組んで、円状フロアの端に佇むその広い背中とは裏腹に、頭の中は暇つぶしの会議が始まっていた。
 メル友でも作るか。・・・携帯がない。
 ネサフ・・・パソコンはまだない。
 雑誌・・・ダンテのところから持ってこればよかった。

 というわけで、なもないフロアにこれから増えていきそうなものが浮かび上がる。
 
「・・・だが、一番は」
 その口元に妖しげな笑みを浮かべ、黒ダンテは身を翻した。 
 ゆっくりとした足取りで、フロアの中心に向かう。
 誰もいないフロアは住人の意志を感じ取り、上へ繋がる光の柱を生み出した。
 迷うことなくそこに身を投じる。次の瞬間には、いとしの黒姫のフロアへと移動していた。


「・・・ネロ」
 
 先ほどの自分と同じようにフロアの端に立ち、景色を眺めている黒ネロを呼ぶ。彼はゆっくり振り向いて、静かに笑った。
 近づいてくる黒ダンテをじっと見つめる赤い瞳。視界に黒ダンテがいっぱいになると、黒ネロは黒ダンテを見上げた。

「・・・何か用?」

 頬に添えられた手。近づいた唇。触れる寸前に放たれた言葉に、黒ダンテの動きがピタリと止まった。
「俺、忙しいんだ。出かけるから」
 するりと黒ダンテの視界から抜け出した黒ネロは淀みなくフロア中心へと歩み寄る。そして、
動かない黒ダンテの背中に
「じゃあね」
 と一声かけて光の柱に飲み込まれた。



 風が吹いた。それは、心の隙間風だったのかもしれない。黒いコートの裾がはためき、風に踊らされる。
 黒ネロに手を伸ばしたままの体制で、黒ダンテは呆然と立ち尽くす。

 黒ネロが。あの、SでMな黒い姫が。普段、自分から絡んでくる、黒豹が。

 誘いを断るなんて・・・!!

「な、んだ、これは・・・っ」

 胸がざわつく。締め付けられる。
 ガクリ、と膝をついた。
 黒ダンテはそれを知らない。"ショック"を初めて受けたことに気づかないまま、黒ダンテは思考回路停止した。 
 
 



「・・・はあ?」
「アイツにそっけなくしてみた、だと?」
 突然来たかと思えば、黒ネロは自分がしてきたことを簡単に話した。ネロが素っ頓狂な声をあげ、ダンテは要約した。
 黒ネロはソファに陣取って、ぶつくさ呟く。それは、どう見ても拗ねているようにしか見えなかった。
「冷たくすれば怒ってもっときもちイイことしてくれると思ったのに」
 呆然として、立ちすくんで。
 情けない顔をしていた。
「なんでかな、黒が怒らないなんて」
「・・・"ダンテ"っていうものがわかってないな、お前」
 ダンテにストロベリーサンデーを与えて、黒ネロの隣に座り込んだネロの言葉に、黒ネロは首を傾げる。
 普段の妖艶さはどこへやら。なんだか可愛い弟ようだ。
「違うけど同じ存在なら、ダンテは簡単に拗ねる。あれでも、ヘタレだ」
「嘘だ」
「意外と打たれ弱い。・・・黒も似たようなとこあるんじゃねぇ?」
「・・・」
 なんでそっけなくするんだって。泣くんじゃなくて怒って、怒り任せに抱かれたかった。乱暴に、無理矢理。そうすれば、気持ちよくなれると思ったのに。
 あの背中は泣いてた。絶対。
「・・・ま、そのうち迎えに来るだろ」
「来ないと思う」
「?」
「迎えに来るくらいなら、引き止めるだろ」
「それだけ衝撃的だってことなんだよ。・・・大人しくしてろよ、絶対に来るから」
「大人しくなんて、無理」
 
 暗転。

 ソファにぐったり沈んだネロの上で、黒ネロは熱い吐息をもらした。

「楽しんでるか、子猫ちゃんたち」
 上から覗き込んだのはダンテだ。とっくの昔にストロベリーサンデーを食べ終えていた彼は、二人のネロの情事を一部始終見つめていた。
 ヤられて、ヤらされて、ネロは焦点が合わない瞳でダンテを睨みつける。もう声も出ないらしい。
「・・・ネロもイイけど、アンタも楽しめそうだね、ダンテ?」
 素肌にコートを引っ掛けて、するりとダンテに手を伸ばす。それを、ネロは下から見ていたけれど、止める手も声も動かなかった。
 ダンテの首に身を寄せた黒ネロはその首に噛み付く。
 黒と言ってもネロはネロ。多ンテには拒む理由などないが、ネロにとっては複雑で、やっぱり自分の意識と黒ネロの意識は違うから、やめて欲しいと思う。それに気づいたダンテは、特に自分からは手を出そうとはしなかった。
 けれど。

「・・・おい、俺のネロが来てない、か・・・」

 事務所の唯一の出入り口が開いた。そこから姿を見せたのはもちろん黒ダンテだが、事務所内に漂う匂いと雰囲気に、一瞬にして冷却。
 ぐったりヤられた感が否めないネロと。その上に載ったままダンテに迫る黒ネロのスリーショット。
 
「・・・ネロ・・・」

 よろよろと近づき、けれど、進路方向は定まらない。
 ドラムセットに蹴躓き、ジュークボックスにしたたかに頭をぶちあてた。そのまま黒檀に突っ伏す。

 ぐったりしていたネロでさえ、その黒の姿に唖然と見つめてしまう。
 相当な重症を追ったらしい。珍しいものが見れた、とダンテは笑っているが、黒ネロは怒っていた。
「いまさら何しに来たわけ?俺、もう楽しんだよ」
「・・・っ」
 黒檀がとたんに水浸しになる。あ、泣いた、と。ネロも笑いを堪えきれなくなっていた。
 そっと離れた黒ネロに黒ダンテを任せて、ダンテはネロを抱き上げると静かに二階へ上がった。
「・・・ほっといていいのかよ」
「大丈夫だろ。それより、俺はこっちのほうが大事だしな」
 お姫様抱っこの状態で、ダンテが腰を押し付ける。服の上からでも感じる雄にネロは逃げたくなった。黒ネロに散々啼かされたのに、またダンテに啼かされるなんて。
「も、もう無理だ!バカヤロウ!!」
「まだまだイケるだろ」
「こ、の悪魔!!」
「その通り。だから、覚悟してな、坊や」
 本気で死ぬかもしれないと。ネロは明日を諦めた。




 
 泣く泣く黒ダンテに近づき、そっと頭を撫でる。
 いつも余裕たっぷりで強引で。自分が他の奴と絡んだだけでショック受けるなんて。
「・・・アンタ、そんなヘタレだったか?」
「・・・もう、俺はいらないのか」
「え?」
「俺は、お前のモノなんだろう・・・お前にいらないと言われたら俺は俺自身もいらない」
「だ、誰がいらないなんて言ったよ!?」
 ぱ、と黒ダンテが顔を上げる。涙は止まっていたが、顔はぐしゃぐしゃに濡れていた。
 まるで子供のような黒ダンテの顔をコートで乱暴に拭う。
「可愛いあんたも好きだけど、いつものアンタはもっと好きだよ。ダンテ」
「ネロ・・・!」
 がばぁ!!と漫画的効果音が聞こえそうな程の勢いで黒ネロを抱きしめる黒ダンテ。そのまま降ってきたキスは、今までにない優しいものだった。
 が、自信を取り戻した黒ダンテのキスはそれだげは終わらない。荒々しく舌を絡ませると、黒ネロの下肢を探った。
 秘部が柔らかく解れて、ぬる、とした液が溢れてきたことにまたショックを受けそうになるが、それ以上に注げばいいのだと。
 突然の黒ダンテの乱暴な動きだったが、それこそ黒ネロが待ち望んだことで。
 ヘタレな黒ダンテの後の快楽も悪くない、と。

 また黒ダンテに冷たくあしらう日が来るのはそう遠くないようだった。



*****
 ほんとすいません。私には無理でした。  
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