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優依の独り言
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スパーダファミリー
VDVです。

先日UPした女体DVのその後。VDです。
ネタが分からない方は、UP済みの小説をお読みください。

 「産めば都」


 父・スパーダは伝説の魔剣士である。悪魔でありながら、人間を守り、人間を愛し、愛ある家庭をもった。
 手に入れたいものを全て手に入れてきたスパーダだったが、今後、絶対に手に入らないであろうものを欲して、禁断の手を使った。
 被害者は、妻・エヴァとの間に授かった半魔の双子。
 もうすぐ二十歳という彼らに向けられた。

 禁断の手はおそらくスパーダにしか扱えないだろう。しかし、その効果は彼にも未知で、だったら使うほかない、と実験もないまま息子達に施した。
 結果。

 双子の息子達・・・兄・バージルと弟・ダンテは揃って女になったが、翌日にはバージルは男に戻っていた。


「・・・服がない」
 切実な問題だった。服が無いと言えば御幣があるが、男の時に着ていた服ではあまりにサイズが合わない。この、"女"という一回り以上小さな体は。

 そう。二人とも女の体になったにも関わらず、男に戻ったのはバージルだけ。ダンテは女のままで、その背にはスパーダの願いが背負わされていた。
「これでいいや」
 クローゼットから適当に引っ張り出した服はただのTシャツだ。それを着たダンテは、"よし"と独りで納得する。
 けれど、その姿はとても外を出歩けるようなものではなかった。
 男物の・・・しかも、体格の良いダンテが好むワンサイズおきなそれは、男が着れば多少だぼっとした感じが残るが、女の体では肩が出て、袖はハルカかなたに長い。ワンピースでも通用するほどの丈。ダンテにて取ってはそれは逆に良かった。ズボンなんて、履きたくてもはけない。ずり落ちて、履いても意味がないのだ。
 下半身が・・・これで隠れる、と腰にゆるくベルトを巻いて、部屋を出た。
 
 それなのに。

 リビングにいた家族が全員ダンテに・・・正確にはダンテの胸に注目した。
 
 だぼついたTシャツの胸元。ふくよかなダンテの立派な胸は、柔らかいTシャツの中でもその存在をありありと示していて、下着なんてもちろん持っていないダンテは気にしていなかったのだが。

 あらあら、とエヴァがスパーダの目を隠す。バージルの目を隠さないのは、ダンテの彼氏と認めているからだ。
 バージルがさっと立ち上がってダンテを二階へと連れて行く。
「え、何だよバージル」
 エヴァが焼いたイチゴのクッキーを楽しみにしていたのに、と牙をむくけれど、バージルは問答無用で自分の部屋へと押し込める。
「貴様、その格好はなんだ」
「・・・そんなに変か?」
 そんなことを言われても、女物の服はないし、ファッションなんてわからない。特に可愛いだとか、良いとか言われたかったわけではないけれど、バージルの責めるような声に口を尖らせた。

「・・・Tシャツはいい。肩や素足も・・・まぁ、それくらいなら許す。だが、これは駄目だ」
 いくらなんでも、妥協はできない。バージルの手が、ダンテの胸に触れる。ぴく、とその体が震えるが、性欲をかきたてるような仕草ではなかった。
「胸が駄目なのか?」
 さすがに大きいのかと、懸念するダンテにバージルは首を振る。
「大きさなど問題ではない。服から透けて見えるのはやめろ」
「そんなこと言われたって、下着なんてないし」
「後で買いに行く。ソレまでは・・・」
 ごそごそと取り出したのは、赤いジャケットだった。Tシャツワンピースには少々、不恰好かもしれないが、胸当て的役割で、胸の突起は隠れた。
「・・・下着なんていらないって」
「そうはいかん。お前にはしばらく女でいてみらわねば、な」
「なんで」
「俺の子供を産むのだろう?」
「アレは親父が勝手に・・・っ」
 なりたくてなったんじゃない、とバージルを睨みつけたとたん、重なった唇に驚く。今はそんな場面ではなかったはずだ。ああ、でも。
 バージルとのキスは気持ちいい。そっと目を閉じたダンテは自ら舌を絡め、その首に両腕を回した。

「・・・なぁ、アンタは、欲しいのか?」
 なにを、とは言わなかったが、それが何を示すかわかっていたバージルは軽いリップノイズを立てる。
「スパーダの血を受け継ぐ子は必要だ。・・・が、お前とのつながりが欲しい」
 
 かつて父を求めたが為に自ら離れていったバージルは、手に入れた最愛の者を手放したくないどころか、もっと深いつながりを持ちたかった。
 それはダンテも同じだったか、なにも子供を作らなくても、と思う。

「・・・俺は、アンタがいてくれればそれでいい」

 追いかけて、手に入れたバージルがここにいてくれれば、それだけでいい。これ以上、深く繋がれるなんて、できるのだろうか。
「ダンテ・・・子供の名前はもう決めてある」
「は?」
 人の話を聞いていないのかと、バージルの腕の中で彼を見上げると、その青い瞳が炎で燃え上がっていた。
「ベビー用品はやはり、赤ちゃ○デパート水●がいいか?」
「・・・」
「男でも女でもいい。ああ、俺達の子なら双子の可能性も高いな」
「バージル?」
「スパーダの孫として、俺達の子として、強く育てよう」
 独りで未来を語るバージルは生き生きしていた。ああ、もう進むしかないのかと、ダンテは頭をかかえるが、嫌な気はしなかった。
 
 想像もつかないけれど、バージルに似た子だといいな、と。まだかけらもできていない子供のことを考えはじめてしまったダンテは、ハバージルに釣られているのはわかっていながら、段々と楽しくなってきたことにそのまま身を任せることにした。

 まずは、初夜か、と。
 さの先に待つ快楽を想像しつつ。

 未来を熱く語るバージルにキスをして、微笑んだ。



 こっそりそれを見守る夫婦姿があった。・・・らしい。




****
 次は初夜か?
 ・・・書けたら。

 
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