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優依の独り言
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青薔薇と黒薔薇(仮)
※黒ネロとネロが女の子で双子です。 ※キリエは男です。(名前:キリア) ※クレドは男です。 一応R16とします。 OKな方は続きから。 反転プリーズ
数人の男に囲まれ、足を開いて喘ぐ。それは決して無理矢理ではなく、彼女が望んでいることだった。 騎士隊宿舎の空き部屋で、週末に行われる乱交。と言っても、女は彼女しかおらず、騎士隊員が一斉に群がる。 黒い髪を振り乱し、赤い目で見つめ、ちろちろと舌で誘惑する。 下半身を武器と化した男たちは我先にと彼女の口や下肢に迫る。 「イイぜ、来いよ」 慣らしてもいないソコに突き立てられる。 痛みと快楽は彼女にとって全て快楽だ。口で頬張り、下からは前と後ろから同時に攻め立てられる。 さほど大きくはない胸を痛いほど揉みしだかれても彼女の口からは喘ぎしか出なかった。 「・・・っネロ!いい加減にしろよ」 勢い良くドアが開いた。バアン!と音を立てて、その場にいた誰もがそちらに意識を向ける。・・・ただ一人を覗いて。 中心にいる彼女だけが腰を揺らして恍惚としていた。 ドアを開けたのは彼女の双子の片割れ。一応、姉ではあるらしいが、彼女達にはどちらが姉で妹という認識がない。 彼女は銀髪に青い瞳で片割れをにらみつけた。 「ん・・・なんだよ、ネロ。今始まったばかりのに」 互いにネロと呼び、黒髪のネロが立ち上がると、その股の間に一時の赤が流れた。 慣らさずに入れたことで、傷ついたらしいが、黒ネロはお構い無しだった。 「いい加減やめろよ」 「なんで」 「・・・っ恥ずかしくなのかよ、こんな、こと」 ネロは言いながら視線をそらした。半裸の黒ネロよりも、周りの隊員の下肢を直視できない。 「全然恥ずかしくないね。人間なら当然の行為でしょ?」 「ふ、不特定多数は違うだろ・・・っ」 「俺にとっては同じだよ。邪魔しないで。それとも、参加したい?」 俺は別にそれでもいいけど、と黒ネロは言う。フードで顔を隠している隊員達の喉がなったのをネロは見逃さなかった。 全身に悪寒が走る。 これ以上踏み込めないと思った時、扉が自然と動き、ネロの目の前で閉じた。 その向こうから黒ネロの笑い声と喘ぎ声が聞こえてくるのをネロは耳を塞いで逃れた。 騎士隊は入隊すれば男女など関係ない。女として扱われないことなどはどうでも良かったが、黒ネロの淫行だけはやめて欲しかった。自分もそうだと思われる。何度襲われかけたことか。 おまけに、隊長のクレドも、その弟のキリアもそのことを知らない。彼らに相談などできるわけがない。 黒ネロの誘いに乗ったのが部下である隊員で、大切に育ててくれた妹がそんなことをしていることを彼らが知ったら。 相談なんて、誰にもできなかった。 「ネロ、」 「・・・キリア」 宿舎から大聖堂に繋がる廊下でキリアと擦れ違った。柔らかい笑顔で名を呼ばれ、苦しかった心臓が一瞬にして落ち着く。 「顔色悪いけど、大丈夫?」 「うん、大丈夫。歌の練習はもう終わったのか?」 「ああ、終わったよ。今日は聞きに来てくれなかったんだね」 「あ・・・ごめん」 本当は行きたくていくつもりだった。でも、黒ネロを探して、結局行きそびれてしまったのだ。 「明日は、絶対行くから」 そう。明日は絶対に外せない。明日は大祭だ。キリアは男性だけれと、美しいソプラノで聖歌隊の中心となって歌う。練習などではなく、本番だ。 キリアは嬉しそうに笑い、"ありがとう"と呟く手、ネロの頭を軽く撫でた。 血のつながりは無いけれど、本当の家族のように暮らしてきたキリアとクレドは、ネロにとって本当の兄のようで、大事な人たちだった。 「明日はうちでご飯食べるだろう?」 「あ~・・・ちょっと用事があって。外で食べてくる。大祭までには、帰ってくるから。・・・ごめん」 キリアの誘いを断りたくは無かったけれど、どうしても外せない用がある。一緒にご飯は食べたいけど、と申し訳なさそうに俯いてしまったネロをキリアは頭上から笑った。 「気にしてないよ。気をつけていってらしゃい。大祭が終わった後にうちにおいで」 「うんっ」 「いい子だ」 「・・・子ども扱いすんなっ」 「ごめんごめん」 キリアは本当に穏やかに笑う。自分がどんなに落ち込んでいても、どす黒い感情をもっていても、彼の笑顔や声を聞くだけで浄化されてしまう。 彼のことが好きだと想う。 なによりも。 PR この記事のトラックバックURL: | カレンダー
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